Lely社は厳しい状況下でも成長を続けています。

酪農家向け自動化システムのマーケットリーダーであるLely社は、本日、2022年の年間総売上高が7億200万ユーロ(2021年:6億1100万ユーロ)になることを発表しました。この業績は見込みを下回るものですが、ロシアでの事業中止、COVID-19、部品不足など厳しい状況下において決して悪くない成績を収めたとも言えます。

2023年2月27日

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ハイライト:

  • 2022年 売上高7億200万ユーロ(2021年:6億1100万ユーロ)
  • 収益増加15%。2022年の厳しい状況下により見込みを下回る
  • ウクライナへの軍事侵攻に伴い、ロシアでの事業を停止
  • EUの対ロシア制裁の影響もあり、部品不足が業績を悪化させ、顧客への納期が長期化
  • 2023年の受注は非常に好調だが、部品を取り巻く状況は依然厳しい

酪農家向け自動化システムのマーケットリーダーであるLely社は、本日、2022年の年間総売上高が7億200万ユーロ(2021年:6億1100万ユーロ)になることを発表しました。この業績は見込みを下回るものですが、ロシアでの事業中止、COVID-19、部品不足など厳しい状況下において決して悪くない成績を収めたとも言えます。この収益増加により、Lely社は世界中で増加する法規制に対応するため品質とコンプライアンスへの投資を継続することができます。さらに、Lely社は長期的な酪農家のためのサステナブル(持続可能)なイノベーション(技術革新)への投資を続けています。総売上高の約8%は、未来の酪農に向けた新規のイノベーションを生み出すための研究開発に投資されています。

世界的に高まるロボットへの需要

Lely社のCEOである Andre van Troostは次のように述べています。
「世界的な乳製品への需要は2030年まで年平均3%の成長が続くことが予想されます。 (Melkveevisie、2023年1月)。酪農家がより効率的で持続可能な生産を行う必要性も相まって、当社のLelyロボットの需要はますます高まっています。 一方で、昨年はかなり多くの課題に直面しました。 2021年に売上高が停滞した後に、厳しい状況下において2022年に達成した成長率には満足しています。お客様の間でも高い顧客満足度をいただいております。その一方で、新製品の納期が長期化していることが難点です。」

新しい仲間と新拠点

「2022年、当社は売上高だけでなく従業員数も増加させました。世界中で才能ある新しい仲間がLely社に加わり、今後数年間、私たちと共に成長していくことが期待されています。さらに、ペラ(米国)のLely Parkやマースルイス(オランダ)のLely Campusの拡張など、いくつかの新社屋を開設しています。これにより、生産能力が拡大し、ロボット需要の拡大に対応し続けるための体制を整えました。さらに、Lely GermanyとLely Center Ennsが、それぞれドイツのギュンツブルグとオーストリアのエンスにオフィスを新設しました。」

 2022年、当社はLely Astronautによる『自動搾乳システム30周年』を祝い、餌寄せロボット ジュノの新モデルを発表し、最新のイノベーションLely SphereとLely Exosについては、いくつかの賞を獲得しました。既存の製品ポートフォリオの継続的な開発に加え、ロボットからのデータを最適な運用のためのアドバイスに変換するデータ管理プラットフォーム「Lely Horizon」が高い評価を得ています。2020年の発表以来、すでに約85%のお客様がこのシステムに切り替えています。」

 サステナビリティ志向は継続

酪農が将来も食料供給の需要増に重要な貢献をし続けるために、Lely社は持続可能な生乳生産に向けた投資を行っており、サステナビリティへの関心はこれまでと同様に高いものとなっています。持続可能な農業を実現するためのイノベーションを考案し開発する一方で、独自の事業運営にも目を向けています。ペラ(米国)とマースルイス(オランダ)の施設は、エネルギーと水の消費に関して最高水準を満たしています。

2023年の展望

2023年の開始時点で、受注は依然として非常に好調であり、その結果、Lely社は堅調な売上成長を見込んでいます。一方、部品を取り巻く環境は依然として不透明であり、年末の業績に影響を与える可能性があります。Lely社は2023年6月に創業75周年を迎えますが、ここで未来の農場についての新しいビジョンを発表する予定です。

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